偶然にも、読み終わった今日、小泉首相が靖国神社参拝、なにやら複雑な気持ちです。
この小説は、アメリカ市民権を持つ日系二世の主人公が、二次大戦開戦後、
日系人であることを理由に米国内の収容所に収監されるなど、祖国アメリカから裏切られ、
もう一つの祖国、日本からも米国籍を持つことを理由に疎んじられる、という史実がテーマ、
それと、もう一つの大きなテーマが東京裁判についてで、
山崎豊子さんはこの裁判にたいして大略、次のような問題提起をしているように思います。
・戦勝国が敗戦国を裁く是非 ・ポツダム宣言受諾と東京裁判
・侵略目的と防衛目的 ・天皇の戦争責任
・原子爆弾投下と戦争犯罪 ・日ソ中立条約とソ連の検察権
どれ一つとっても大きな問題ばかり、
あれだけの戦争だったのですから、それも当然でしょう。
今日の小泉首相の靖国神社参拝で、またぞろ、
A級戦犯、東京裁判などについての論議が再燃するのでしょうが、
立場の人の数だけの真実があるもの、簡単に判断できることとは思えません。
浅学非才のおじさん、「二つの祖国」を読み終えて、久方ぶりに真剣に考えます・・・、
戦後、この戦争が何であったかを、日本の国と国民、国民と国民との間で、
自らが分析・追求することをせず、国家間のケジメの東京裁判をこれに代替してしまった
側面はないのだろうか?、
それが今になってもなお、国内の夫々の立場の人に、何か割り切れない
夫々の想いを残してしまっていて、それが中国や韓国との外交問題を引き金に
噴出しているのではないだろうか・・・。
でも、戦後の混乱の中で、
果たしてそんなケジメをつけることが出来得たのかは大きな疑問、しかし今頃になって、
60年前の事について正しい評価なんて出来るもんじゃろかい?・・・、と。
今日の小泉首相の靖国神社参拝で、またぞろ、
A級戦犯、東京裁判などについての論議が再燃するのでしょうが、
立場の人の数だけの真実があるもの、簡単に判断できることとは思えません。
浅学非才のおじさん、「二つの祖国」を読み終えて、久方ぶりに真剣に考えます・・・、
戦後、この戦争が何であったかを、日本の国と国民、国民と国民との間で、
自らが分析・追求することをせず、国家間のケジメの東京裁判をこれに代替してしまった
側面はないのだろうか?、
それが今になってもなお、国内の夫々の立場の人に、何か割り切れない
夫々の想いを残してしまっていて、それが中国や韓国との外交問題を引き金に
噴出しているのではないだろうか・・・。
でも、戦後の混乱の中で、
果たしてそんなケジメをつけることが出来得たのかは大きな疑問、しかし今頃になって、
60年前の事について正しい評価なんて出来るもんじゃろかい?・・・、と。
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