2009年8月14日金曜日

盲導犬のいる風景

 私の友人、人生の折返し点を越えて難病で光を失い山口に帰郷、毎日チョイと良いお話を

メールで送ってくれます。 光を失って、以前よりも、人生、酒、音楽、子供、孫、そして、を愛し、
私たちに勇気を届けてくれる友人に感謝、以下は、今朝届いた、彼からのチョイと良いお話です。

 

<担う役割それぞれに> thru. 中国新聞  盲導犬のいる風景
(その8)
 訓練所に突然、訪ねてきた中学一年生のサトミちゃんは、いじめが原因で小学校高学年から学校に行っていないらしい。「最近は、家族以外の人には、口を閉ざすようになった」と、隣に座る母親から聞かされた。 私もいろいろアプローチをしたが、母親を見るだけで、いっこうに言葉を発しない。でも、「ラブラドルはイギリス原産の犬で・・・」と言った瞬間、彼女は小さな声で「カナダ」とつぶやいた。
 そう、ラブラドルレトリバーはカナダのラブラドル半島が原産で、イギリスで発展を遂げた犬種である。これが、彼女との初めての会話だった。 その時、訓練所には四ヵ月齢の子犬、ベンジーがいた。ベンジーは極端な怖がりで、この段階で「盲導犬ではない道を歩ませよう」と判断していた犬だった。私は実情を説明し、「この子犬を育ててくれない?」とサトミちゃんに提案した。 サトミちゃんの顔がみるみる輝いていった。 一年後、ボランティアの集まりで、サトミちゃん親子が再度来所した。ニコニコしながら、あいさつをしてきた。ベンジーがサトミちゃんの元へ行った直後から学校に行くようになり、徐々に友だちとも普通に会話できるよるになったらしい。 
それから10年ほど、サトミちゃんとは会わなかったと思う。だが、ひょんな場所で再会した。

 その場所とは、盲導犬訓練士学校6期生の入試面接だ。 実は、
5年前に学校がスタートしてから、「いつかは受験してくるかもしれない」と思っていた。机のむこうの彼女は、大学への進学も果たし、立派な女性に成長していた。うれしかった。 盲導犬に向かない犬の中には、麻薬犬になったりする犬もいる。 みんな、それぞれの場所で何かの、誰かの役に立っている。    犬は不思議な力を持っており、「それぞれに役割があるんだなあ」と、つくづく思う。
  (写真は(財)日本盲導犬協会から拝借、感謝!)

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